パソコンが起動しない。黒い画面に白色の文字で日本語表示。という症状でトラブル診断サポートでした。セーフモードでは起動するのでリカバリーで直る可能性がある症状でした。何か原因がないとこのような症状にはなりませんのでハードディスクの劣化の可能性もあります。ウイルス感染による損傷の事もあります。正確なハードディスクの劣化度を診断するにはデータ復旧装置でのテストか、又は診断ソフトによるテストが必要です。


OSリカバリーをして見るのも選択肢にはありますが、もしハードディスクが原因であればトラブルが再発する事となります。むやみに交換する事もユーザーの利益にはなりませんし、それかといって機械的・電気的に故障していないハードディスクを交換するのもユーザーの不利益になります。このような場合には1~3時間お預かりして調査するのが最良です。
パソコンのメーカーがNECでしたのでリカバリーCDが別売のメーカーですが、お客様は購入されておられませんでしたので購入される事をお奨めしました。又は、依頼があればリカバリー領域のデータ復旧ができる可能性がある事もご案内させて頂きました。
「パソコンの修理」と「データ復旧」は全く別物です。今回のパソコンには大切なデータが入っているとの事でしたので、データ復旧の見積もりをさせて頂きましたが今回はセーフモードで起動する状態でしたので「障害無のハードディスクからのデータ救出料金」が適用できる可能性が高い事をご案内させて頂きました。
結果は、「ハードディスクの詳細診断」も「OSリカバリー」も「ハードディスク交換」も「データ救出」も、全ての作業を依頼されませんでしたので、「トラブル診断料金」のみ3,000円を請求させて頂きました。
「OSリカバリー」を実行しますと、大切なユーザーデータは全て削除されてしまいます。「メール送受信データ」や「アドレス帳」「年賀葉書用住所録」「マイドキュメントのデータ」「インストールされたソフト」等も全て同様です。OSリカバリー実行後には無料でのデータ復旧は出来なくなりますので慎重に判断されて下さい。有料でもデータ復旧できる可能性が低くなります。
ユーザーデータが「必要」か「不要」かが判られない場合は、「ハードディスクの交換」を依頼され、旧ハードディスクを保管されるのが最良です。いつでも旧ハードディスクからデータ救出が可能ですので・・・。